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公開日:2022/03/11(金)

家づくりの『寸法』のお話

家づくりの『寸法』のお話

知っているようで知らない、『寸法』関するお話

今回のお話は、寸法の中で『単位』についてのお話になります。
日本の家づくりでは尺や寸などの『尺貫法』を用いていることが多いことは知っていますか?もちろん知っている方も多いとは思いますが、『なぜ?』という方も多いのではないでしょうか?
家づくりにおいて、尺や寸でお話されるといまいちピンとこずに、「どのくらいの長さなんだろう?」なんて思う方も多いはず。

ここではそんな方にわかりやすくかいつまんで、家づくりの寸法についてお話をします。

日常的によく使う寸法単位は?

皆さんは普段、物のサイズを測るときはどうしていますか?

定規を使って図ったり、メジャーを使ったりして『何センチ』などと図っていますよね。
日本で一般的に普及している寸法単位は『メートル(m)』です。身長を図る時も、距離を測る時も、家具のサイズを図る時も。

では、なぜ日常的に『メートル(m)』を使用しているのでしょうか?

それは、200年以上も前の話になりますが、国際基準として『メートル法』を採用されることになったことが普及のきっかけになります。

『メーター(m)』とはどんな寸法?

地球の北極圏から赤道までの距離を1万kmと定め、それを基準に寸法を決定したものを『メートル法』として制定ました。したがい、地球の円周の距離はちょうど4万kmとなります。
ここでちょっとした知識!今ほど北極から赤道に繋ぐ円周はちょうど4万kmと言いましたが、現在の測定では4万9kmあるそうです。ちなみに、赤道の円周は4万75kmもあるそうです。キレイな球体に見える地球も少しだけ楕円形なのです。

メートルの代表的な単位

1km:地球の円周の1/4、その1万分の1
1m :1kmの1000分の1
1cm:1mの100分の1
1mm:1cm10分の1

となっています。
ここまでの寸法は日本人になじみの深いものなので、大体の長さはわかりますね。

高野良太郎
たかの

私が車で動く1年間の距離で地球1周できます!

『尺貫法(しゃっかんほう)』とは?

それでは日本の住宅によく使われる『尺貫法』も見てみましょう。長さの単位に「尺」、質量の単位に「貫」を基本単位として、長さや面積・重さなどの単位の一つです。
日本では『尺』や『寸』などの単位が古来からありました。メートル法が採用されて以降も住宅建築での使用が認められている単位となっています。

『尺貫法』の代表的な単位

【長さ(尺)】
1寸=3.0303cm
1尺=1寸の10倍=30.303cm
1間=1尺の6倍=181.818cm=1.81818m

10寸が1尺なのに10尺が1間じゃない?そうなんです、1間は1尺の6倍となっています。そこが『尺貫法』をわかりにくくしている要因の一つなのですね。『メートル法』に慣れている現代人は全て10倍や100倍・1000倍などで単位が変わるので、とても分かりやすい単位で、国際基準の単位としてなされました。

家づくりの中ではこの『尺貫法』と『メートル法』が入り乱れてしまっているので、分からないと困惑する原因になります。図面を見たときに記載されている寸法は910㎜や1820mmなど、一見は中途半端な寸法の記載になっています。実はそれは尺貫法で3尺や1間の寸法からくる長さなのです。

『尺貫法』は長さだけでなく、質量の単位も含まれています。ここでは簡単に紹介だけしておきます。

【質量(貫)】
1貫=3.75kg
1升=1.8リットル

高野良太郎
たかの

私が建築の勉強をするなかで、初めに学んだのはこの『尺貫法』でした。

他にもある寸法単位

世界には『メートル法』以外の単位が基準となっているものが他にもたくさんあります。例えばテレビやタイヤなどの大きさは『〇〇インチ』と耳にしませんか?他にはゴルフなどの距離は『ヤード』で表示していたり、競馬は『マイル』と表示していたり。こちらの単位は『ヤード・ポンド法』と言ってアメリカを中心として使用されている寸法です。

1インチ =2.54cm
1フィート=30.48cm(12インチ) ※足の大きさが基準とされています。・・・デカい?
1ヤード =0.9144( 3フィート)
1マイル = 1609.344m(1760ヤード)

日本人にはなかなかなじみのない単位ですが、様々な場面で耳にすることも多いはずです。メートル法にすると小数点が多くなるので、下記の通り約数で覚えるとわかりやすいですね。

1インチは2.5cm、1フィートは30cm、1ヤードは90cm、1マイルは1.6km

なぜ、日本の家づくりは尺貫法の採用が多いの?

日本の住宅に畳文化が根強く残っていることなど、日本の家づくりでは伝統的に『尺貫法』が採用されることがとても多いことを知っておいてください。ちなみに畳は3尺×6尺(910㎜×1820㎜)が一般的なものです。
もちろん『メーター法』を採用した住まいを建築することはできます。しかしながら、日本で作られている柱や梁などを含む住宅部材はこの『尺貫法』をもとに生成されているものがほとんどです。ですから、仮にメートルの寸法で建築する場合、余計な部材が多く出てしまい、そのため建築費が割高になってしまうのです。
欧米に比べると体格が小柄な日本人は尺貫法の空間の方がおさまりが良いのかもしれませんね。

知っておきたい家づくりの寸法の用語

さぶろく(3尺×6尺):910mm×1820mmの面積で、畳一枚分の寸法
ひとつぼ(1坪):1820mm×1820mmの面積で、畳2枚分の正方形の寸法
はんま(半間)(はんま):910mm×910mmの面積で、畳半分の正方形の寸法
いっけんはん(1間半):1間(1820mm)の1.5倍の面積で2730mm
よんしゃくごすん(4尺5寸):1間(1820mm)の3/4で1365mm

上記の寸法用語は家づくりにおいてよく出てくる用語です。家づくりを始める際、今回の『尺貫法』を理解することで、よりスムーズに楽しくできるかもしれませんね。

 

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