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公開日:2025/04/17(木)

GX志向型住宅 -国が見据えるこれからの住まい-

GX志向型住宅 -国が見据えるこれからの住まい-

皆さんは『GX志向型住宅』という言葉は聞いたことありますか?2024年11月29日に2024年度補正予算案で閣議決定された中の一つで「子育てグリーン住宅支援事業」があります。この事業は環境省と連携し、新たに従来よりも高い性能をもつ「GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅」をとし、購入費を手厚く補助するものです。GX志向型住宅とは、地球環境に配慮しつつ、省エネ性能や再生可能エネルギーの利用を最大化することを目指した持続可能な住宅のことを指します。これは、日本政府や自治体が進めている「脱炭素社会」の実現に向けた取り組みの一環として注目されています。

主に以下のような特徴があります:


1. 省エネルギー性能の向上

GX志向型住宅は断熱性・気密性に優れた設計が施され、冷暖房に必要なエネルギーを最小限に抑えることを目指します。これには以下の技術が含まれます:

  • 高断熱材や二重・三重ガラス窓の採用
  • 高性能エアコンや給湯器(例えばエコキュートなど)の使用
  • 太陽光の採光や自然通風を活用したパッシブデザイン

2. 再生可能エネルギーの利用

住宅で使用するエネルギーをクリーンな再生可能エネルギーで賄うための仕組みを備えています。たとえば:

  • 太陽光発電(PVシステム):住宅屋根に設置することで自家発電が可能
  • 蓄電池の導入:昼間に発電したエネルギーを夜間に使用
  • ゼロエネルギーハウス(ZEH)仕様:エネルギーの消費を発電で相殺し、年間のエネルギー消費量を「ゼロ」に近づける

3. カーボンニュートラルを目指す設備

GX志向型住宅では、化石燃料への依存を減らし、CO₂排出量を最小限にする設備が設けられます。

  • 電気自動車(EV)用の充電設備
  • エネルギーマネジメントシステム(HEMS):家庭内のエネルギー利用を見える化し、効率的な管理を支援
  • バイオマスや水素エネルギー技術(地域によっては採用)

4. サステナブルな素材の使用

建設時に使用する建材やインテリアにも環境負荷を軽減する工夫が施されます。例えば:

  • リサイクル材の利用
  • 長寿命化する設計(メンテナンスの容易さや部品交換の簡便さ)
  • ホルムアルデヒドなどの化学物質を削減した材料の採用

5. 自治体や国の支援策

GX志向型住宅の導入を促進するため、国や地方自治体が補助金や税制優遇措置を提供するようです。例えば、ZEH住宅の建設や太陽光発電・蓄電池の設置には一定額の補助金が出ることがあります。


メリット

  • 光熱費削減による経済的負担の軽減
  • 快適な住環境の実現(温度・湿度が安定)
  • 環境保護への貢献
  • 住宅の資産価値の向上(エコ住宅としての評価)

デメリット

  • 初期コストが高くなる←
  • 設備のメンテナンスコストや耐用年数に注意が必要

まとめ
GX志向型住宅は、将来的な持続可能性や環境負荷軽減に大きく貢献する住まいであり、日本社会のカーボンニュートラル達成に不可欠な存在とされています。特に、国の目標である2050年までの脱炭素社会に向け、これらの住宅が一般化していくことが期待されています。

また、その補助額はGX志向型住宅が160万円/戸、長期優良住宅が80万円/戸、ZEH水準が40万円/戸(建て替えの場合は20万円を加算)となるようです。令和7年度からの施行となりますので、詳しくは大きな森までご相談ください。